コンタクトレンズ

コンタクトレンズ処方

コンタクトレンズを「手軽なもの」と考える方もおられますが、選び方を誤って生活の質に影響するケース、使い方を誤って目に障害を負うケースなども見られます。また、眼球の形状や状態によっては、コンタクトレンズの装用が適していないというケースも存在します。特に初めてコンタクトレンズの使用を検討している方は、必ず眼科で検査・診察を受け、ご自身に合った最適なコンタクトレンズの処方を受けられることをおすすめします。当院では、眼科専門医が患者さんの目の健康状態を診察した上で患者さんおひとりおひとりに合った適正なコンタクトレンズを処方しています。装用方法、衛生的ケアの方法も丁寧に説明させていただきます。安心してご相談ください。

コンタクトレンズ
コンタクトレンズ

特殊なコンタクトレンズの処方

当院では、遠近両用、乱視用、虹彩付などの特殊なコンタクトレンズも取り扱っております。左右の視力の差が大きく眼鏡での矯正が難しい方、コンタクトレンズの装用を諦めていた方も、お気軽にご相談ください。

コンタクトレンズの種類

コンタクトレンズには、大きく分けてソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズの2種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。ソフトコンタクトレンズでは、1DAYや2WEEKなど交換時期の違いもあります。そのため、ご自身のライフスタイルやご希望に沿ったレンズを選択することができます。

ハードコンタクトレンズ

ハードコンタクトレンズは、プラスチックのような硬い素材でできているレンズで変形しにくいため、視力が安定しやすいことが特長です。レンズと角膜の間に涙液が充たされるため、角膜乱視の矯正が可能です。また、レンズの大きさが黒目より小さく、角膜に酸素を通しやすいことも特徴です。初めてコンタクトレンズを使用する方にとってはレンズの硬さにより慣れるまでに時間が掛るというデメリットもあります。衝撃によりレンズが目から飛んで紛失するリスクがあり、激しいスポーツには不向きです。

ソフトコンタクトレンズ

ソフトコンタクトレンズは、水分を含んでいるため軟らかく、ズレにくいという特長があります。また、レンズが軟らかいことにより、初めてコンタクトレンズを装用する人にも違和感が少ないというメリットがあります。それに対し、目にトラブルがあっても気づきにくいことがあり、注意が必要です。

乱視用コンタクトレンズ

乱視とは、モノを見るときに焦点が1ヶ所に集まらず、モノや文字が二重に見える状態のことを言います。乱視用コンタクトレンズは、独特なレンズデザイン(形状)によってレンズの位置を安定させることにより、乱視を矯正することができます。少量の乱視だと、通常のコンタクトレンズでも問題なく使用できますが、乱視が強い場合は乱視用コンタクトレンズを装用することで、モノや文字が鮮明に見えるようになります。

遠近両用コンタクトレンズ

遠近両用コンタクトレンズは、1枚のレンズに近くを見るための度数と遠くを見るための度数が入っており、近くも遠くも見えるようになるコンタクトレンズです。近くのものが見えにくかったり、薄暗い場所で文字が読みにくかったり、スマホの文字が読みにくく離して見てしまうなどの老眼症状がある場合、遠近両用のコンタクトレンズをおすすめすることがあります。

円錐角膜用コンタクトレンズ

アトピー性皮膚炎や数多くの全身合併症に伴って角膜が円錐状に突き出してきてしまう病気を円錐角膜といいます。物が二重に見えたり、光が眩しく感じたりする症状があり中等度以上ではハードコンタクトレンズ以外では良好な視力が得られなくなります。円錐角膜が原因で普通の眼鏡やソフトコンタクトレンズでは充分な視力が得られない場合、治療のためにハードコンタクトレンズを使用する必要があります。

虹彩付きコンタクトレンズ

虹彩付きソフトコンタクトレンズとは、虹彩欠損や角膜混濁、角膜白斑など、黒目の部分が欠損していたり、白濁してしまっている方のためのレンズです。

コンタクトレンズ処方の流れ

コンタクトレンズを購入するには、コンタクトレンズの処方箋(度数等を記載したもの)が必要です。眼科では、医師による診察および視力検査やコンタクトレンズのフィッティングの確認等を行います。受診の際には保険証の原本が必要です。また、未成年者の場合、保護者の方ご同伴の上来院してください。

コンタクトレンズ 初めての方.png
コンタクトレンズ 使ったことがある方.png

問診

眼鏡での見え方やコンタクト装用経験などをお聞きします。自覚症状の有無に関わらず診察結果によりコンタクトレンズの処方ができない場合がありますので、ご了承ください。

レンズ度数の選定

コンタクトレンズを正しく快適に使用するためには、ご自身の目や生活環境に適したレンズの度数を選定する必要があります。コンタクトレンズの度数の数値は0から始まり、近視コンタクトの度数はマイナス(-)、遠視コンタクトの度数はプラス(+)と表記されます。

検査

機器を使って近視、遠視、乱視の程度を調べる検査をします。また、視力検査を行いご本人の自覚的な見え方を測定します。

処方

様々な検査を終えた後は医師により処方箋が発行され、コンタクトレンズの購入ができます。

フィッティング

検査用のコンタクトレンズを装用し、見え方やつけ心地、フィット感などの異常が無いかを確認します。初めての装着に緊張される方もいるかと思いますが、レンズのつけ方や外し方、装用に際しての注意点やレンズのお手入れの方法の説明も丁寧に行いますのでご安心ください。

コンタクトレンズによる障害

コンタクトレンズによる目の障害が年々増加しています。特にソフトコンタクトレンズの特徴として、痛みなどの自覚症状が現れにくことが多く発見が遅くなるケースがあります。コンタクトレンズのケアが不適切だったことにより最悪の場合失明に至るようなケースもありますので、定期検査を受けましょう。

角膜上皮障害

コンタクトレンズのケアが不適切だったり、目に入れたまま眠ったりすることで角膜に傷がついてしまい、角膜上皮に障害が起こることがあります。感染性のものや機械的な刺激に伴うものもあり、異物感や充血、痛み、目のかすみなどがみられます。

細菌性角膜潰瘍

細菌感染が原因で角膜に炎症や潰瘍が発生する病気です。目が痛んだり、異物感を感じたり、光が眩しく感じたり、充血、大量のメヤニなどの症状が出ます。角膜の病気の中では重症で、視力が低下したり最悪の場合失明に至ることもあるため、早期治療が必要です。

巨大乳頭性結膜炎

コンタクトレンズの汚れや刺激によって生じるアレルギー性結膜炎がひどくなったものです。上のまぶたの裏側にブツブツができ、かゆみやメヤニが増加したり、コンタクトレンズがずれるといった症状が起きます。

アカントアメーバ角膜炎

ほとんどの場合がコンタクトレンズの不適切なケアによって発症し、目の強い痛みや涙目、白目の強い充血などがみられます。井戸水や海外の水道水などを使用することは避け、決められた保存液、洗浄液を使用してコンタクトレンズを清潔に管理することが大切です。

角膜内皮障害

コンタクトレンズの無理な使用などで角膜の酸素不足が慢性化すると、角膜内皮細胞が死滅し減っていきます。角膜内皮細胞は一度傷つくと再生しないため、細胞数は減る一方で増えることはなく、細胞数が減りすぎると角膜が濁ってしまう水疱性角膜症を発症することがあります。

コンタクトレンズのケア

手でこすり洗いする方法(MPS;マルチパーパスショリューション)と専用の洗浄液に浸けて置く方法があります。コンタクトレンズのケアは、目の健康を守るためにも重要な作業です。毎日、欠かさず行いましょう。1日使い捨てタイプの1dayソフトコンタクトレンズは 、1度外したら捨てることになるためメンテナンス不要です。

1.

洗浄

コンタクトレンズを洗う前に、必ず手を石鹸で洗います。ケア用品がMPSの場合、大切なのはこすり洗いで、レンズを手のひらに乗せて片方の指の腹で同じ方向にゆっくりと両面20回ずつ擦ります。この時、爪がレンズに触れないように気を付けましょう。つけ置きタイプのものでは、過酸化水素製剤とポビドンヨード製剤のものがあります。いずれも消毒剤を中和する必要がありますので、使用方法を正しく理解した上で使用してください。ハードコンタクトレンズの場合は、レンズを外した後、洗浄保存液を使って指先でこすり洗いをします。目の健康のためにも、毎日欠かさずこすり洗いを行いましょう。

2.

すすぎ

コンタクトレンズの両面をこすり洗いした後、汚れの残留物を充分に洗い流します。ソフトコンタクトレンズは、水道水で洗うことはできないため、専用の洗浄・保存液(MPS)などを用いてすすぎを行います。ハードコンタクトレンズは、水道水ですすぎを行うことができます。

3.

消費と保存

洗浄・保存液を満たしたレンズケースにレンズを入れ、キャップをしっかりと閉めて4時間以上放置します。この間に消毒を行います。(ハードコンタクトレンズの場合、タンパク除去のケアが別途必要になります。)

4.

保存の注意とレンズケースの手入れ

洗浄・保存液は毎日新しく交換し、その都度にレンズケースを洗浄・乾燥させるようにしましょう。保存液を換えずに使用したり汚れたレンズケースを使っていると、雑菌が繁殖したりカビが生えてきて眼感染症につながる例も数多くあります。レンズケースの交換時期は、ソフト用は1か月毎、ハード用は6ヶ月毎が目安です。

5.

定期健診

コンタクトレンズを安全にご使用頂くためには定期検診が欠かせません。自覚症状がなくても、何らかのトラブルが起きていることもあり、早期発見・早期治療が重要です。肩凝り、頭痛などの症状が、眼の状態の変化により起きている場合があります。また、コンタクトレンズの使用の有無に限らず、初期の白内障や緑内障の症状に「何となく目が疲れる」という症状があり、定期検診を受けることでそのような小さな異常にも素早く対応することができます。コンタクトレンズをお使いの場合、定期検診は3カ月に1度程度が目安です。

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